どうも、若ハゲ番長です。
今回はプロペシアの効果、そして副作用について詳しく見てまいります。
臨床試験のデータがメインで、数字が多くなりますが、頑張っていきましょう∠( ゚д゚)/
さて、
『薄毛の原因はテストステロンが変化したジヒドロテストステロン(=DHT)』
でしたよね?
この
テストステロン⇒DHT
という化学反応は5α-リダクターゼという酵素が行っています。
プロペシアの有効成分をフィナステリドと言うんですが、
このフィナステリドには5α-リダクターゼを阻害する作用があるんです。
つまり、AGAの原因であるDHTの生成を抑えるので、AGAに効果がある!
というわけなんですね。
で、実際どの程度生えるの?
では、ちょっと臨床データなどを見ていきましょう。
こちらになります。
1年間プロペシアを飲み続けた結果は・・・
・プラセボでは
⇒改善6%、不変72%、進行22%
・フィナステリド1mgでは
⇒改善58%、不変40%、進行2%
となっています。
プラセボというのは薬効成分の効果と
比較するための、ニセの薬です。
プラセボには有効成分(この場合フィナステリド)が入っていません。
上のデータを見れば分かるように、プラセボグループではほとんど効果が出てないですよね?
一方で、フィナステリド1mgを服用したグループは実に、58%。6割近くの人が改善しています。
このようにフィナステリドには明らかな効果が認められます。
このデータを見る限り、
フィナステリドってすっごいよさそう!!
と感じると思うんですが・・・
実はこのデータにはカラクリがあります。
上のデータで改善した人には
・著明改善
・中程度改善
・軽度改善
の3つが含まれています。
つまり、ちょっと増えたかなぁくらいの人からフサフサになった人まで、全部合わせて6割なのです。
手に入るデータからは著明改善(つまり、フサフサになった人)が
どれくらいいたのかはわからないかったんですが、クリニックのい先生から聞いた話だと・・・
プロペシアのみでフサフサになる人はせいぜい1割程度、多めに見積もっても2割程度
ということです(;´∀`)
プロペシアを期待して飲んでみたけど、結果はイマイチだったという
相談はよく受けるんですが、その原因はこういうところにあるんですね。。
プロペシアのみでフサフサになったという話もまれに聞きますが、少なくとも多数派ではないようです。
なぜフィナステリドで髪があまり増えないのか?
フィナステリドはDHTの生成を抑えますが、それ以上のことはやってくれません。
薄毛の原因を取り除いてはくれるものの、発毛を促すわけではないんですね。
いうなれば、フィナステリドは「守り」の薬になります。
臨床試験のデータから分かるように、薄毛の進行を止める効果はほぼ100%で、
プロペシアは『守り』関しては非常に優秀です。
しかし、積極的に発毛を促す『攻め』の効果はありません。
なので、薄毛の克服を目指そうとするなら、
発毛を強力に促す『攻め』の薬と併用する必要があるわけです。
その『攻め』の薬については、また後ほど∠( ゚д゚)/
プロペシアには副作用がある!?
さて次はプロペシアの副作用についてです。
臨床試験の際、プロペシアの副作用として報告されているものは
・性欲の減退
・勃起機能の低下
の2つ。
ちなみにどれくらいの確率で
発生しているのかというと・・
・性欲減退
⇒プロペシアで1.8%、プラセボで1.3%
・勃起機能の低下
⇒プロペシアで1.3%、プラセボで0.7%
こちらのデータを見てもらえばわかるとおり、数%と確率は非常に低いです。
加えてプラセボでも同じくらいの確率で副作用が報告されています。
有効成分の入っていないプラセボでも副作用が報告されているということは、
これらの副作用は『思い込みによって引き起こされている可能性が高い』ということです。
男性機能はかなりナイーブであることは、男性の方はよくご存知ですよね?
緊張とか会社でのストレスとか、ちょっとした事で勃たなくなることがあると思います。
つまり、男性機能は思い込みの影響を非常に受けやすいのです。
そこに男性機能に影響があると言われるプロペシアを飲むと、
「俺、プロペシア飲んでるから勃たなくなるんじゃねぇかなぁ・・・」
という不安が生じます。
この不安が男性機能障害を起こしていると考えられのです。
フィナステリドが入っていないプラセボを飲んだグループでも、
性機能障害を訴えていることからもこのことは裏付けられます。
したがって、プロペシアには実質的な副作用はほとんどないと考えてよいでしょう。
また、市販後に報告された副作用としては・・・
・発疹、そう痒症、じんま疹、顔や唇の腫れなどの過敏症
・抑うつ
・射精障害
・精巣痛
・服用をやめても治らない勃起不全
・男性不妊と精子減少
などがあります。
しかし、これらは臨床試験では確認されていない副作用なので、
起こる確率としては非常に低いと考えられます。
加えて、これらの副作用はフィナステリドとは関係なしに、
健康状態の悪化などから引き起こされていた可能性も十分に考えられます。
例えば、フィナステリドを飲んでいないくても男性不妊になる人はいますよね?
そういうことです。
なので、これらの副作用への過剰な心配は不要です( ´∀`)b
とはいえ、プロペシアは医薬品です。
たくさん飲めばそれだけ生えると勘違いしてがぶ飲みしたりする人もいるんですが、
必ず用法用量を守ってください。
今回はプロペシア(フィナステリド)について解説してきました。
プロペシアは守りの薬なので、『攻めの薬と併用した方が良い』ということですね。
副作用については不安に感じている人も多いと思うんですが、
実質的には大した副作用はないです。
むしろ副作用はその不安感から引き起こされていると言っても
良いかもしれません。
なので、飲む前からあまり気にしないほうが良いです。
プロペシアについて
もっと詳しく知りたい方は
こちらの記事を読んでみてください( ´∀`)bグッ!
ではでは。
次回は攻めの薬「ミノキシジル」についてお伝えしていきます。
お楽しみに∠( ゚д゚)/