どうも、若ハゲ番長です。

今回からはAGAの原因に迫ってまいります∠( ゚д゚)/

 

まずは遺伝と深く関わっている
男性ホルモンについてのお話です。

 

ちなみにこの講座のタイトルにも入っている
AGA』というのは、

『Androgenetic Alopecia』の略で、直訳すると・・・

「男性ホルモンによる脱毛症」

になります。
(いわゆる男の薄毛はほとんどがこのAGAだと考えてもらって大丈夫です)

そう。

ここからも分かるように、

薄毛(AGA)において男性ホルモンは重要な役割を果たしているのです。

 

まず。
男性ホルモンというと、よく出てくるのはテストステロンです。

テストステロンには

筋肉の増大(男らしい体をつくる)
・性欲の増強
・やる気の向上

 

などの作用があります。

男らしい体をつくるなどの作用があるので、
「テストステロンがやっぱり薄毛の原因なのか・・・」
と思われがちなんですが、そうではありません

少し難しいのですが、
テストステロンは体内の5αリダクターゼという酵素によって変化し

【ジヒドロテストステロン=DHT】

という物質に変化します。

 

このDHTこそがAGAの主犯格

DHTが毛母細胞に作用すると、
毛母細胞の分裂が鈍くなったり、止まったりします。

ある実験では、培養した毛母細胞にDHTをかけると、
細胞は死滅してしまったんだとか・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

では、DHTがどのように毛母細胞を弱体化させるのか
もう少し詳しく見ていきましょう。

毛母細胞にはアンドロゲンレセプターと言って、DHTが結合する場所があります。

このアンドロゲンレセプターにDHTが結合すると、
毛母細胞は自ら成長を止めたり、死んだりしてしまうんですが・・・

実は、
アンドロゲンレセプターの感受性は遺伝によって生まれた時に既に決まっています。

(「ハゲが遺伝だ」と言われるのはこのためなんですね)

遺伝的にハゲやすい人はDHTに対する感受性が高く、
DHTの影響を受けやすい。

つまり、結果としてハゲやすい

 

逆に、遺伝的にハゲにくい人は、DHTへの感受性が低い。

つまり、DHTが増えてもハゲにくいのです。

・・・残念なことにこの感受性については、遺伝で決まっているので生まれてしまった後では
どうしようもありません(´・ω・`)

このアンドロゲンレセプターの感受性が高い(=ハゲやすい)人は、
毛根が常にDHTの攻撃にさらされています。

つまり、普通の人よりも毛根が弱りやすい状態にあるということです。

そこに、
連日の徹夜だったり、
暴飲暴食だったり、
仕事のストレスが加わると、どうなるか。

毛根は
「これ以上はもう耐えきれん!」となって、
髪はハラハラと抜けてしまいます(´・ω・`)

AGAを引き起こす真犯人はDHTなので、AGA治療のポイントは
DHTをいかにブロックするのか?ということになります。

 

「DHTの大本であるテストステロンを減らせばいいのでは?」

と考える方もいるかもしれませんが、

テストステロンは上にも挙げたように、
体の健康を保つために重要な役割を果たしているため、減らしてしまうと様々な問題が起こります。

例えば、

・筋力低下
・気分の落ち込み

などが、テストステロン不足の代表的な症状として知られています。

 

というわけで、テストステロンを減らすのは現実的ではありません。

 

最近では

「テストステロンを減った時にそれを補おうとしてDHTが増える」

という説もあるので、下手にテストステロンを減らすと
むしろ薄毛を悪化させる可能性すらあります((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

テストステロンは減らさずに、DHTだけを狙い撃ちで減らす必要があるわけですね。

 

・・・ちなみに、ちょっと余談ですが、いわゆるAGAで抜けるのは
生え際や前頭部、頭頂部の髪の毛ですよね?

後頭部や側頭部の髪は残っているはずです。

 

サザエさん一家の波平さんをイメージして
もらえればわかりやすいと思います(笑)

 

なぜAGAが進行すると波平さんのようなヘアスタイルになるのか?

それは、後頭部や側頭部の髪の毛には
アンドロゲンレセプターがそもそも無いからです。

遺伝的にハゲやすい人はアンドロゲンレセプターのある前頭部から頭頂部の髪が抜けていくので、
後頭部と側頭部だけが残って波平さんスタイルになってしまうわけですね。

波平さんはハゲ上がった頭頂部に1本だけ髪の毛がひょろっと残っていますが、
あれは突然変異でアンドロゲンレセプターが失われた毛根が1つだけあったのだと推測されます。

 

・・・って、波平の一本毛の正体を探って何になるんだって話ですが(^_^;)

 

 

AGAの進行の仕方は生え際から薄くなったり、つむじから薄くなったりと、

人によって様々なのですが、それもアンドロゲンレセプターの分布が人それぞれで違うためなんですね。

 

以上、ちょっと余談でした∠( ゚д゚)/

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は男性ホルモンと薄毛の関係について解説してきました。

 

薄毛を引き起こしているのはテストステロンではなくDHTで、
このDHTへの感受性が遺伝によって決まっている、ということですね。

 

ちなみに、このDHTの生成を抑えるのが
医薬品のプロペシアです。

 

プロペシアの効果や副作用については、
また詳しく解説していきますので、今しばしお待ち下さい。

 

次回はAGAの診断方法についてお伝えしていく予定です。

 

「抜け毛の本数が増えてきたからAGAだ」

と考えている方は気をつけてください。

その診断方法、間違ってます(゚д゚)!

 

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