どうも、若ハゲ番長です。

一部のサイトで

ミノキシジルタブレットを服用する場合、

 利尿剤
 β遮断薬(βブロッカー)交感神経抑制剤

との併用が必須である

という旨の記述がありました。

僕の方にも「番長は利尿剤やβ遮断薬を併用しないんですか?」という質問が来たこともあったんですが・・・

 

しかし、これについて調べてみたんですが、明確な根拠は見つかりませんでした。

利尿剤にしてもβ遮断薬にしても、基本的には血圧を下げる作用があります。

ミノタブにも血圧を下げる作用があります。

つまり、ミノタブと併用すると、理論上はむしろ血圧を下げすぎる危険があります。

なので、安易に自己判断で併用しないようにしてください。

ミノタブと利尿剤やβ遮断薬を併用すべき根拠がない

繰り返しますが、

「ミノキシジルタブレットと利尿剤・β遮断薬・交感神経抑制剤と併用すべき」

という情報には合理的な根拠が見つけられませんでした。

 

仮に何かしら根拠があったとしても、利尿剤にもβ遮断薬も、どちらも医薬品です。

自己判断で医薬品を使用するのは非常に危険です。

安易に使用するのは避けて、医師の指示に従うようにお願いします。

 

ミノキシジルタブレットについてまだよく知らないという方はこちらの記事を参考にしてください。

 【保存版】ミノキシジルタブレットの効果・副作用まとめ

 

デマ情報の出どころ??

何がどうなってこういった情報が広まったのかについても調べてみたんですが、

”降圧剤として”ミノタブを使用する場合は、効果的に血圧を下げるために(あるいは副作用を抑えるために)複数の薬を併用するということがあるようなのです。

 

しかし、降圧剤として使用する場合とAGA治療薬として使用する場合で、飲むミノタブの量が全く違います

降圧剤の場合10~40mgなのに対しAGA治療薬の場合2~10mgです。

おそらく、そのあたりの事情を勘違いして解釈した誰かが、”AGA治療薬として”ミノタブを使用する場合も、利尿剤やβ遮断薬が必要だと言い出したのだと思われます。

 

ミノタブの正しい容量についてはこちらで解説しています。

 10mgは危険!?ミノキシジルタブレットの正しい飲み方・用法用量

 

サイトによっては

「利尿剤やβ遮断薬の薬を併用しないと、ひどい副作用が起こる」

なんていう、トンデモ情報を載せてるところもありました。

 

ミノタブの副作用はそんな頻繁に起こるものではないです。

ミノタブはAGA治療薬として認可されていないので、副作用についての臨床試験データはないので正確な情報はわかりません。

しかし、僕の印象としては動悸やむくみなどが起こる人は、全体の数%程度だと思います。

「これらの薬を併用しないとひどい副作用が起こる」というのは明らかに言い過ぎで、むしろ、こういった薬を併用することによるリスクの方が大きいと僕は思います。

 

AGA専門クリニックにも電話で確認してみたんですが、

クリニックでミノタブと利尿剤やβ遮断薬を併用するように推奨したことはないし、理論的に考えて危険であろう

ということでした。

 

利尿剤とβ遮断薬について、「なにそれ?」という方も多いと思うので、それぞれ解説していきます。

 

 利尿剤とは?

利尿剤とはその名の通り、尿の排出を促す薬です。

血中の水分を体外に排出させる作用があるので、血圧を下げる方向に働きます

ミノタブの副作用で体にむくみが出ることがあって、それを解消するために利尿剤を使用するという理屈はわからなくもないんですが・・・

しかし、利尿剤には利尿剤の副作用がありますし、上にも書いたように血圧を下げる方向に働く薬なのでミノタブと併用すると血圧が下がりすぎる可能性もあります。

 

アメリカ版のミノタブの添付文書には確かに「ミノキシジルタブレットと利尿剤を併用するように」という記述があります。

 ミノキシジルタブレット(ロニテン)添付文書

が、注意しないといけないのはミノタブはもともと高血圧治療薬(降圧剤)だということです。

つまり、この記述は”降圧剤として”使用する場合話なんです。

 

降圧剤と使用する場合と、AGA治療薬として使用する場合は、飲む量が全然違います、

したがって、この記述がそのままAGA治療薬として使用する場合に当てはまるかどうかはわかりません。

 

 β遮断薬とは?

β遮断薬は血圧を下げる作用があります。

交感神経系を抑制して、心拍数を下げることで効果を発揮します。

心拍が下がることで、血管に送り出される血液が減り、それで血圧が下がるわけですね。

 

おそらく、

「ミノタブの副作用で動悸が出ることがあるので、β遮断薬で心拍数を下げれば副作用が防げるのでは?」

みたいなことを考えて、

どこかのサイトが「併用すべし」と言い出したんだと思うんですが・・・

β遮断薬によってミノタブの副作用の動悸が抑えられるというデータは見つけられませんでした

 

β遮断薬ついては(高血圧治療薬としての)添付文書にも併用推奨する旨の記載はありません。

これは推測ですが、高血圧治療の場合は、より効果的に血圧を下げる目的もあって併用されることがあるのかもしれません。

ただ、我々は血圧を下げたいわけではないですよね?

 

β遮断薬は血圧を下げる作用のある薬です。

なので、ミノタブとの併用で思わぬ影響が出る可能性があります

決して自己判断で併用しないようにしてください

 

なぜ、複数のサイトにトンデモ情報が?

誤った情報が記載しているサイトがあったのももちろん問題なんですが、それ以上に怖いのは、複数のサイトで誤った内容が記載されていた点です。

1サイトだけであれば、ただのデマで済んでいたかもしれないんですが・・・

おそらく、質問された方も複数のサイトに同様に記述があったために、「もしかして本当なのかも」と思って僕に質問を送られたのだと思います。

 

今やネット上のコンテンツは、人のものをパクるのは当たり前になっています。

どこかのサイトが新しい情報を載せたら「自分のサイトにもすぐに載せないと、情報の少ないサイトだと思われる!」という感じで、すぐにパクっていきます。

パクるときに、その情報の真偽をちゃんと確認してからパクればいいですが、残念ながら、そんことをするサイトはほとんどないみたいです。

その結果、「デマ情報があっという間に複数のサイトに掲載されている」という謎の状況が完成しています。

 

ミノタブを飲む際の注意点として高血圧の治療薬(=血圧を下げる薬)を使用中の方は飲めないと言うのは、周知のはずです。

で、今回、色んなサイトで併用が推奨されていた利尿剤もβ遮断薬も、血圧を下げる薬です。

ちょっと考えれば、併用を推奨することがどれだけ矛盾しているのかはわかるはずですが・・・

 

僕のサイトも新しい情報載せたら、すぐにどこかのサイトがパクられてます(笑)

正しい情報を正しくパクっていくんだったらいいですが、問題は誤った情報がコピペで広まっていくことです。

ネット上でデマが拡散するのはこういう仕組みなんですよね。

人のコンテンツを勝手にパクるなよ、って話もあるんですが、これはもうネットの特性上、止めることができません。

だって簡単にパクれるんだから。

 

そういうわけなので、

「たくさんのサイトに記載されているから」
というのは何の信頼性の根拠にもなりません。

このことは、よくよく覚えておいてください。

 

WELQ問題についての記事でも似たような事を言ったんですが、「医師監修」と表示されている記事でも平気でデタラメを書いていたりします・・・

某AGA専門クリニックの公式ブログにも、「ミノタブでむくんだときは利尿剤」みたいな、記述があったりしました。。。

もしかしたら、本当にそのクリニックではミノタブと利尿剤を両方処方してるのかもしれませんが・・・

やばい系のクリニックのブログがどういう手順で作られているのか、僕は裏側を知っているので、本当に信頼性のおける情報なのかどうかはかなり疑問を持っています。

 

こうなってくるともはや何を信じればいいんだという話になってくるんですが、結局はユーザー側が対策するしかなくて、

自分自身で何が正しいのかを見極める力が必要になってきます。

 

まず騙されないために、ネットの情報を鵜呑みにしないように気をつけてください

 エビデンスベースで判断する
 複数のソースから総合的に判断する

この2つが、情報収集の基本です。

 

ちゃんと調べた上で、情報を載せているサイトなんて、ほとんどない

ということは肝に命じておいてください。

 

本当にこんだけ調べに調べまくって記事を書いているのが、アホらしくなってきますよねー(遠い目)

しかし、誰もやらねぇんなら俺がやるしかねぇかなと。

これまで、このブログの更新が遅いのは、僕がサボっているというのもありますが、記事を書くための情報収集とファクトチェックに死ぬほど時間がかかっているというのもあります。

が、今回みたいなトンデモ情報載せるよりはは、更新遅い方がまだマシかなと(笑)

1日10記事とか投稿してるキュレーションサイトは、果たしてどこまでちゃんと調べて記事を書いてるんでしょうか・・・(再び遠い目)

 

こちらの記事でも、ネットの情報に踊らされないために、非常に重要なことを言っているので、ぜひ一度目を通しておいてください。

 WELQ問題の本質とデマ情報に踊らされないために必要なリテラシー

 

まとめ

と、後半は半分愚痴になりました_| ̄|○

 

まとめると「ミノキシジルタブレットには利尿剤やβ遮断薬との併用が必須」という情報には合理的根拠は見当たりません。

少なくとも「併用すべき」と言ってしまうのは言いすぎです。

 

そして、基本的にAGA治療薬に関することはAGA専門の医師に相談するようにしてください

自己判断で併用する薬を勝手に増やしたりしないように。

 

僕は個人輸入代行は非推奨の立場です。

個人輸入代行でAGA治療薬を行っていると、今回のようなデマ情報に踊らされて大変なことになってしまう可能性があることは十分に理解しておいてください。

いつも言ってることですが、

AGA治療薬に関する十分な知識をもち、
AGA治療薬のメリットとリスクを十分に理解し、
かつすべてを自己責任で行える方

以外は個人輸入代行で薬を購入することはお控えください。

 

今回の「ミノタブは利尿薬とβ遮断薬が必須」という情報はさも本当っぽく、しかも複数のサイトで同じことが書かれていたので、ある程度の知識がないと判断がつかなかったのではないかと思います。

「僕もデマだろう」と思いつつも、さすがに確信がもてなかったので、信頼の置けるクリニックに電話で確認しましたし。

 

AGA治療は正しく行えば、薄毛に悩む人にとって大きな希望になりますが、今回のようなデマ情報に騙されて、一歩間違えばとんでもないトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

治療を行う際は何がメリットで何がリスクなのかを、十分に考えるようにお願いいたします。

 

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